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転生 6-04

食堂のお手伝いも終わったし、今日はこの後予定も入ってない。
・・・となると、何しよう?



6-04




急に暇になっても何もすることがない。
無理やり何かしようとしても楽しくないしなぁ。
こういう時に限って伊月は校外実習が入ってるし、どこの教室も授業中ときたものだ。
さて、どうしようか。

とりあえず、自室に向ってぷらぷら歩く。
庭の梅の木を見て、ああもうめっきり春ですなー、なんて。
普段ゆっくり見ることのない庭を見るのに夢中で、前から人がものすごい勢いで走ってくるなんて気付かなかった。

ドシーン!

「ぅわっ!」
「きゃぁ!」

ぶつかった拍子で尻もちをついた。
いたたた、と口にしながら前を見ると、黄緑色の忍び装束。
・・・三年生だ!

「ご、ごめんね!」
「いや、こっちこそすみません」

謝ると向こうも謝ってくる。
その声に聞き覚えがあって顔を見上げると、三年ろ組の次屋三之助君がいた。

「あれ?三之助君?」
「あ、利津さん」

向こうも私が誰か気付いたみたいで、きょとんとしながら名前を呼ばれた。
何で授業中であるはずの彼がここにいるのか。

・・・

「迷子?」
「何言ってんすか?」

ああ、彼は無自覚迷子だった。
きっと実習中に例によって例の如く迷子になったのだろう。
今頃富松作兵衛君が無我夢中で探しているに違いない。

「ね、今なんの授業中?」
「今は火薬庫で宝録火矢の作り方をやってます」
「そっか。ね、私見に行ってもいいかな?」
「いいんじゃないですか?」
「よし、じゃあ行こうか!」
「はい」





無自覚迷子とお手手を繋いで
(三之助てめぇ利津と手ぇ繋いだそうじゃねーか!)(はぁ、繋ぎましたけど)
(いい度胸だ、ちょっと面かせや)(今食事中ですよ?伊月先輩)







何で三之助www
自分でもキャラ選択が謎^^
勝手に出てきた。
これだから無自覚迷子はww

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