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「伊月ー!」
「小平太」
遠くから声をかけられ、そちらに目をやるときらめく笑顔の小平太がいた。
6-05
何だと思い近づくと、小平太もこちらに走ってきて、目の前に白い丸いものを突き出してきた。
「一緒にバレーしよう!」
「・・・」
目の前に突き出されたはバレーボール。
真っ白いそれは、普通の一般人が使えば普通のバレーボールだが、こいつ、七松小平太が使うとそれはもう素晴らしい殺傷ボールへ早変わりだ。
そんな殺傷ボールが行きかうバレーなんて死んでもご免だ。
「断る」
「えー!なんで!?」
「・・・面倒臭い」
「楽しいぞ!」
「面倒臭い」
「伊月ー」
そんな泣きそうな顔したって駄目なんだからな!
子犬みたいで構ってあげたくなんてならないんだからな!
ちょ、こっち向くな!
私が必死に小平太の目を見ないようにしていると、私をバレーに誘うのは無理だと判断した小平太は不服そうに諦めた。
「ちぇっ」
「大体二人でバレーなんて出来るわけないだろう?」
「何を言う!二人でバレーは流石の私も無理だぞ!」
「・・じゃあ何人でしようと思ってたんだ?」
「もちろん体育委員と私と伊月でだ!」
体 育 委 員 で す と!?
つまりあれか?
私がバレーしない→小平太と体育委員でバレー→小平太の殺人アタック→可愛い後輩が怪我をする
・・・・・・・・・
「私も参加する」
「お!伊月もやる気になったな!よーし、いけいけどんどーん!!」
「はぁ」
可愛い後輩のためならば
(金吾と四郎兵衛は小平太と一緒のグループな)(え!いいんですか?)(先輩たち危ないんじゃ・・・)
(滝と三之助は私が守るさ)((さすが伊月先輩!!))(えー、滝も三之助もずるい・・)
続
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