[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
忍術学園と大きく書かれた門を見て、ほっと一息ついた。
ようやく帰りついた、と。
6-09
門に近づき戸をたたくと、中から小松田さんの抜けた声が聞こえた。
「はいはい、今開けますよー・・・あれ?伊月くんじゃない。帰ってきたんだね」
「はい、ただいまです」
「うん、お帰りー」
ほえほえとした笑い方をして小松田さんは入門表を手渡してくる。
私はそれを受け取り、さらさらと名前を記入した。
「はい、確かに」
「それでは、失礼します」
「はーい」
今はもう夜中だ。
小松田さんは学園を入退出することに関しては天下一品だから、駆け付けてくれたんだろう。
後頭部に寝癖が目立ったから。
学園長先生へは明日の朝でいいだろう。
もう眠い。
寝てしまおう。
六年長屋へ足早に向かい、風呂にも入らずに泥のように眠った。
傷の痛みもいまは、ただ眠気にさいなまれるだけだった。
安眠の明けに
(伊月ー!)
(ぅおわ!・・・あ、利津おはよう)
(あ、おはよう・・・・・・じゃないわよー!)
(?じゃあ三日ぶり?)
(それも合ってるけど違うー!!)
続
後一話・・・かな?^^
≪ 逆トリ 01 | | HOME | | 転生 6-08 ≫ |