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転生 6-09

忍術学園と大きく書かれた門を見て、ほっと一息ついた。
ようやく帰りついた、と。




6-09




門に近づき戸をたたくと、中から小松田さんの抜けた声が聞こえた。

「はいはい、今開けますよー・・・あれ?伊月くんじゃない。帰ってきたんだね」
「はい、ただいまです」
「うん、お帰りー」

ほえほえとした笑い方をして小松田さんは入門表を手渡してくる。
私はそれを受け取り、さらさらと名前を記入した。

「はい、確かに」
「それでは、失礼します」
「はーい」

今はもう夜中だ。
小松田さんは学園を入退出することに関しては天下一品だから、駆け付けてくれたんだろう。
後頭部に寝癖が目立ったから。

学園長先生へは明日の朝でいいだろう。
もう眠い。
寝てしまおう。

六年長屋へ足早に向かい、風呂にも入らずに泥のように眠った。

傷の痛みもいまは、ただ眠気にさいなまれるだけだった。





安眠の明けに
(伊月ー!)
(ぅおわ!・・・あ、利津おはよう)
(あ、おはよう・・・・・・じゃないわよー!)
(?じゃあ三日ぶり?)
(それも合ってるけど違うー!!)







後一話・・・かな?^^

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