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なんでこんなことになってるの!ちゃんと手当てしなきゃ駄目じゃないか!ああもうほら!ここも!ここも!ここも!!傷が開きかけてるじゃないか!ああもう何でいつもいつも包帯をちゃんと巻いてくれないんだ伊月!薬を塗ればいいってものじゃないんだよ!?消毒すれば治るとでも思ってるんじゃないだろうね!?こんなんじゃ消毒してもすぐにまた雑菌が入るでしょうが!!
あの、ごめんなさい。
今度からは気をつけるからお願い許して伊作。
6-10
泥のように眠った次の日の朝、利津に大声で叩き起こされ、眉間にしわを寄せたままの利津に連れられ保健室へ直行した、までは良かったのだけれど(否、それもそれで良くはないのだが)たまたま委員会の仕事をしていた善法寺伊作に見つかり、利津を外に出した後に怪我を見せたらお叱りを受け、先ほどようやく許してもらったわけだったんだが。
あの、伊作さん。
もうちょっと優しく手当てしてほしいなーなんて、あ、すみません何でもないです、はい。
伊作の顔が険しいです。
私の身体中にある傷に、眉間に皺は寄るは険しい目つきになるはまたお叱りを受けそうになるは。
もう二度とこんな怪我はしないと自分に誓った瞬間だった。
「全く、いくら伊月が成績がいいからと言って、プロの忍者と闘うようなことをお使いにするなんて!学園長先生は何を考えていらっしゃるんだ!」
「まぁまぁ、伊作。そう怒るなって」
肩を怒らせる伊作に、嬉しい反面今にも学園長の庵に乗り込んでいきそうで恐い。
怪我のこととなると伊作は見境がなくなってしまうから困ったものだ。
それも自分を心配してのことならなおさら自分には何の手出しも出来ない。
心配症の友を持って
(私は幸せ者だな)
(・・いきなり何?)
(ありがとうな、伊作)
(べ、別に怪我した人を治療するのは保健委員として当然だからね)
続
なんで最後伊作ツンデレたしww
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