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某日、私とその他お供達はある計画を企てていた。
それは六年ろ組に所属し、食堂のお姉さんこと利津さんの双子の兄である伊月にいかにばれずに利津さんを町に誘おうかと言うものだった。
休日も忙しい利津さんだが、この間食堂のおばちゃんに「次の休日くらい久しぶりに町にでも出かけておいで」と言われていたのをたまたま聞き及んだ私は、今回のこの計画を企てたのだ。
私一人の胸の内にしまっておいて一人利津さんを誘う事も、それはそれで美味しいのだが、いかんせんあいつらはそう言ったことには鋭いし、下手に邪魔が入れば伊月に見つかる。
そうなったら、もうすべてが台無しだ。
何と言っても、伊月は自他ともに認めるシスコンだからな。
と言うわけで、利津さんの次の休日なる日の前日、まだ利津さんが伊月と出かけるなどの話は聞いていないし、今日の伊月は委員会で忙しいと聞く。
誘うなら今しかない!と、長屋の私と文次郎の部屋に集まった六年と一緒に食堂へ来たは良いのだが・・・。
「おい、誰が誘うんだ?(ひそひそ)」
「・・・ここはやはり、いけ!留三郎!(ひそひそ)」
「な・ん・で俺なんだよ!計画したのは仙蔵だろ!(ひそひそ)」
「じゃあ私が行ってくる!」
「黙れ小平太!少しは静かにしようと思わないのか!!(ひそひそ)」
腰を折って食堂の入口で見つからないように話をしていたというのに、小平太のやつは飛び上らんばかりに大声をあげたものだからたまらない。
すぐに立ち上がり頭を押さえて強制的に座らせた。
小平太に行かせることだけはあってはならないな。
「なんだよ!誰も行かないって言うから私が行こうとしたのに!(ひそひそ)」
さすがに次はひそひそと声をひそめて話す小平太は、不満気な顔だ。
だがしかし、小平太に任せたとあっては何が起こるか分からない。
こいつは隠密をさせるには少々ふさわしくない。
ならここは。
「長次、どうだ?(ひそひそ)」
「・・・・・・・・・・・・・・伊作(もそもそ)」
「えっ!?私!?(ひそひそ)」
長次にレシーブしたらトスされてしまった。
それにしても、伊作か。伊作。ふむ。
「よし行け伊作!(ひそひそ)」
「む、無理だよー!わ、私じゃ・・・不運が・・・(ひそひそ)」
だったら誰が行くというのだ!
さっさと利津さんを誘ってこなければ、伊月が。
「せーんぞっ」
ビビクゥッ!
ああ、いる、後ろにいる。
後ろの正面
(だーれだ?)
続
こんな?^^
みんなヘタレすぎるwww
ワロスwwwwwww
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