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髪紐屋さんの前で、店の前に並べてあった色とりどりのそれらをじっと眺める。
紅に紅紫、空色、萌黄色に蒲公英色。
夕焼け色も捨てがたいが、やはりここは紫紺だろうか。
ううむ、悩む。雷蔵君並みに悩んでしまうぞこれは!
「どうした?何か気に入ったのでもあったのか?」
「あ、留君。髪紐を、ね。どの色がいいかなーって思って」
「ふーん」
みんなで町に来たはいいものの、みんな見たい場所がバラバラでいったん別行動をしようと提案したのは、かれこれ四半刻前ほどであろうか。
みんなそれには不満があるようだったけれど、みんな行きたい場所がバラバラなのだから仕方がないだろうと納得させたのは私だった。
なにせ、どこに行くかを町の入口で話し合って四半刻無駄にしてしまったのだから、別行動したくもなるものである。
それぞれが用事を済ませたら、また町の入口で待ち合わせようといって、それから私は買おうと思っていた髪紐屋さんの前を陣取っていた。
「髪色が黒だから、基本何色でも・・・似合う、と思うが」
「そうかな?」
留君は夕焼け色の髪紐を手にして、私をちらちら見ながらそう零す。
確かに黒にはどの色も合うけれど・・・どの色も捨てがたいから迷ってしまう。
それで結局は目立たない色の紫紺に落ち着いてしまおうかとまで考えるのだ。
「・・・紫紺のやつを買うのか?」
「え?ああ、そうしようかなって」
「紫紺は髪に紛れちまうんじゃねーか?もっと華やかな色のやつとか」
「うーん、そうなんだけどね」
どの色も捨てがたくってさ、というと留君は眉間に皺をよせて何か考えだした。
そして紅色と紅紫の髪紐を手にとって、私の髪にあてがってくる。
「紅と紅紫なら紅だな」
紅紫の髪紐は元に戻して、次は空色を手にとってまた髪にあてがう。
そしてどちらがいいかぽつりとこぼして、また次の髪紐へ。
それを何回か繰り返して、漸く最後の色。
「空色と蒲公英・・・・・・・・蒲公英、だな」
「え?あ、留君?」
「ちょっと待ってろよ」
「え?え?」
そして留君はどちらの髪紐も手に持ったまま、店主と何かを話していて、しばらくすると帰ってきた。
ずいっと差し出される小さな袋。
とっさに手で受け取って、留君を見上げる。
「やるよ、今日の記念に。もう一つは伊月にでもやればいい」
「・・・ありがとう」
途中まで書いててあれだけど、これただの食満夢www
ないわこれ^ω^
書き直そうwww
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